2008年12月18日

「火を熾す」 ジャック・ロンドン

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今から100年前にアメリカで活躍したジャック・ロンドンの小説集。柴田元幸翻訳叢書の一冊。

死ぬか生きるか、ふたつにひとつという極限状態のドラマだ。
病んだ老犬と苔を食べながら進む放浪の男の壮絶な戦い、謎の革命家の凄まじい一念。
どれもこれも尋常じゃない世界だ。
でもそこに僅かなユーモアが光ったりする。
異なる世界を細々と生きている現代人への、
過酷なお伽噺のようだ。

文庫「ジョン・バーりコーン」は、ジョンの「酒と冒険の自伝的物語」。
禁酒法制定に至る先駆的役割を果たしたというが、私の好きなノンフィクションです。

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