2009年6月10日

「文章は写経のように書くのがいい」 香山リカ

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香山リカさんの文章の書き方の指南書です。
なんで精神科医が?と疑問には及びません。
彼女が年間上梓する本の点数を思い浮かべればいいのです。
多作の秘密は執筆の素早さもあるでしょう。時間を決めては「さくさく」と書いているそうです。

人それぞれ、書くこと、その目的も違います。
この本は「作家になりたい」という人に向けて書いているわけではなく、
人はせっかく言葉を持っており、
それを文章化することの楽しさについて述べているのだと思います。
気持ちの安定にも何かしら、良い影響もあるらしいです。

特にカルテについての指摘がとても興味深いです。
POSとSOAP方式のカルテがあるそうで、それが「7分診療」をも支えているようです。
ブログを書くときにも参考になりそうです。
これも「ブログ」ですが、
本の紹介といえども正確に伝えるとなるとタイヘンです。
いつも、ほんの五分の一くらいしか書きとめられず、
書評を読むのが大好きな者としては、なんとも欲求不満がのこります。
でも、それはしかたない、長くなるのはご法度(?)です。
香山さんのように考えれば気も楽というものさ。

版元の「ミシマ社」さん、なんかいいセンスしていて、手書きの「読者ハガキ」、素敵です。こういう出版社が増えてほしいです。

さくさく、さくさく。

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