2009年8月5日
お客様が運び込まれた段ボールの中から見つけた一冊。
写真家荒木経惟さんの写真、妻の陽子さんが文章を書いている。
1981年パリ、スペイン、アルゼンチンと一カ月にわたる、ご夫婦の旅日記でもある。
昼休み、なんとなく目を通しているうちにどんどん吸い込まれていった。
お二人の幸せな旅の中に…。
ざらついた用紙に刷られた写真、荒木さんの力がたっぷりと感じられる。
アッジェ、プレッソンのよう。モノクロの魅力にうっとりとする。
そして、陽子さんの表情にもうっとり。
たぶん、一度だけお目にかかったことがあるが、
この本を読んで、またお会いできた。
(右は荒木経惟写真集2「続センチメンタルな旅 沖縄編」’71刊)