2010年5月


2010年5月27日

[夏休みのお知らせ]

 

お客様へ。

 

いつもご愛顧いただき、ありがとうございます。

おかげさまで当ギャラリーは、いよいよ5年目に入ることができました。

今後ともよろしくお願いします。


つきましては、突然で恐縮ですが、都合により、

6月から約3カ月間、早めの長い夏休みをいただくことになりました。

5月28日で閉廊し、再開は、秋。9月半ばからの予定です。

素敵な企画展を開催しますので、どうぞご期待ください。


この機会を生かして、ますます静かで温かい雰囲気の

「ヴァリエテ本六」にパワーアップしますので、

なにとぞよろしくお願いします。

みなさまが、

気持ちのよい初夏から初秋への日々をお過ごしになられますように、

お祈りしています。

また秋に、ギャラリーで元気にお会いしましょう! (T)


2010年5月27日


5/25

2010年5月21日

谷中よみせ通り「わくわく感謝祭」の゛一箱古本市゛に出品しています。

イブニン:えーと、「本の思い出」展はもともと、不忍ブックストリート一箱古本市ウィーク企画にも参加していたんだよね。みなさん、ご存じだと思います。

それでもって、今度は東京では有名な、あの、谷中のよみせ通りの「わくわく感謝祭」にも一箱古本市が参加することになって、ヴァリエテは「一箱」だけど、初参加します。お祭り好きの店主がてんぱってます。ちなみに「てんぱる」っていったい、どういう意味かな。ボクはしらないけど、カジノ君がよく使うんで、ちょっと使ってみました。

22日土曜日と23日日曜日のみだよ。    10:00~16:00終了予定です。

詳細はしのばずくん便り http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/

よみせ通り商店街アクセスhttp://yomisedo-ri.com/kinrin.html 

本六も店番に行けたら嬉しいのですが・・・可能なら土曜日午後あたりに馳せ参じたいです。

皆さんもぜひ、遊びに来てね。下町散歩は楽しいよ。日暮里とか、千駄木とかから近いんだよ。

★★最新ニュースだよ・・・ボクは佐々木希ちゃんのファンになりました。可ぁ愛いいよね~!そうそう、モーニンはね、松山ケンイチが出るからって、「誰かが私にキスをした」という邦画を見に行ったんだけど、松ケンを嫌いになりそうになったくらいひどい役を演じさせられて? いたんで、がっくりして風邪までこじらせてしまいました。ああいう映画って必要かな、どの人も好きになれなかったよ、早く「ノルウェーの森」が見たい、ですとサ。希ちゃんは女優にならないでほしいな。可愛い、とはああいう女の子のことを言うんだよね。それでもって彼女は絵も上手いんだよね♡♡。

「本の思い出」展の思い出として。

「本の思い出」にご来廊いただいたみなさま、ありがとうございました。

作家さん達に、この企画展のために挙げていただいた、

「忘れられないこの3冊」、引き続き、アップしておきます。

作品の画像は、今後、ゆっくりと少しずつアップしていきます。お楽しみに!!

 

 

渡辺美智雄

1.「世界名画全集」 ベン・シャーン 平凡社  高校時代に初めて買った画集

2.「David Hockney」 Portraits NPG  アメリカから買って帰った画集

3.「COXCODEX 1」 Paul Cox seuil  オリジナルのサイン入り画集

m.e.m(エメエメ)

1.(m.e.mようこ)「だれも知らない小さな国」

 出会いは小学校低学年。読み止める事が出来ず一気に読み、本を閉じても現実と物語の境界線が曖昧になって、そこかしこに小人が居る気がした感覚が今でも忘れられません。村上勉さんの挿絵とともに印象に残る本です。

2.(m.e.mようこ)「はてしない物語」

 こちらも出会いは小学生の時、本の装丁、挿絵、文字の色、総てに理由があり物語の一部として構成されていた事は、当時(今も)の私にとっては衝撃的。本を閉じても物語が溢れ出てしまっている感覚を持った事を記憶しています。文中に何度も登場する「けれどもこれは別の物語、別のときにはなすことにしよう」というフレーズが忘れられず、本からこぼれ落ちた別の物語を空想し書き留めたことも。創作への種を蒔いてくれたほんなのかもしれません。

3.(m.e.mまりこ)「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」

 読書する習慣があまりなかった私にその楽しみを教えてくれたきっかけの一冊。この本を機に村上さんの本をはじめ、「本」=人のもつイメージ、思考、というものにとても興味をもつようになりました。読み終えたあとは実は今自分が存在していると思う世界が、実は全く違うものとして存在しているのかもしれない、などと妄想を膨らませ、ひとりで興奮したのを覚えています。

森川美砂

1.「アンデルセン童話全集1」 訳者矢崎源九郎 講談社

 装丁も美しく、本を持つ喜びにあふれ、私の原点です。

2.「一千一秒物語」稲垣足穂 透土社

 これも装丁が素晴らしく、妹からの贈り物。夜読むとよく眠れる詩集なのでした。

3.「いのちの窓」河井寛次郎 東峰書房

 親友と京都の寛次郎記念館を訪れて見つけた本、というより言葉。心に響きました。

玻璃

1.「森有正論」 杉本春生 沖積舎

 子供の時から身近にあったこの本。成人して、実際にパリのノートル・ダム大聖堂の前にたった時のことは忘れられません。杉本は病床の中で、森有正の言葉に出会い、それによって支えられた・・・言葉というこの不思議なもの。

2.「夏祭浪花鑑」並木千柳他作、串田和美演出 シアターコクーン

 18世紀の大阪のアウトローと「明日に向かって撃て」の若者たちがオーバーラップする衝撃的なラストシーン。歌舞伎が元来持っていた魂を揺さぶる感覚を串田が見事に現代社会によみがえらせた。個人的に試練の年だった2002年を潜り抜けてみた舞台は心に染みました。

3.「いろいろあってもあるきつづける」田島征三

 本郷通りに28年間奇跡のように存在し、20104月に幕を閉じた食堂「おおきなカブ」は、食を軸に、人々の語り合う交差点でした。ある時期その場に置かれていたこの本は、それを手に取る人々をふわりと支えていてくれていたと思います。

中島由布子

1.「大理石」 アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ

2.「猫町」 萩原朔太郎

3.「錦の国星」 大島弓子

神戸美咲子

1.「100万回生きたねこ」 佐野洋子

2.「プラネタリウムのふたご」 いしいしんじ

3.「既にそこのあるもの」 大竹伸朗

渡辺眞砂

1.「魔術的芸術」 アンドレ・ブルトン 河出書房新書

 私が求めている“美しきもの”がすべて含まれいる

2.「砂の子ども」「聖なる夜」 ダーハル・ヘン・ジェルーン 紀伊国屋書店

 今だかって読んだことのない世界がここにはある。熱くなった砂漠の砂の上を裸足で歩くような危険だが、魅了されずにはいられない出来事の連続。

3.「サハラ幻想行」森本哲郎 河出書房新社

 ただただサハラへ行きたくなった。

西村敏雄

1.「ゆかいなさんぽ」土方久功 福音館書店

 のびやかに描かれた絵と話に影響を受けました。

2.「ガンピーさんのふなあそび」 ジョン・バーニンガム ほるぷ出版

 何度読んでも飽きない絵本!

3.「バルバルさん」 西村敏雄 福音館書店

 絵本デビュー作 ここからはじまりました。

阿部千恵

1.中勘助詩集

2.立原道造詩集

3.佐多稲子集

いなだ知紗

1.「いさましいアリのポンス」 いぬいとみこ  さ・え・ら書房

 祖父母の家にあって、遊びに行く度に読んでいました。小さなアリが大冒険するというのが魅力的で心惹かれました。

2.「ペンギンハウスのメリークリスマス」 斎藤洋  講談社

 ペンギンがとても可愛らしいだけでなく、読んだ後にとても幸せな気持ちになれる暖かいお話です。

3.「まっくろネリノ」 ヘルガ・ガルラー  偕成社

 小さい頃、一番のお気に入りの絵本でした。黒の幻想的な絵が印象に残っています。

一橋和義

1.「平静の心」 ウィリアム・オスラー  医学書院

 まっとうな医師の学生たちへのエール!

2.「生きがいについて」 神谷美惠子  みすず書房

 飾らない深い洞察が愛のまなざしで書かれています。

3.「夜と霧」 ヴィクトール・E・フランクル  みすず書房

 限界状況でのヒトの生態の記録。

斎藤理恵

1.「海からの贈りもの」 アン・モロウ・リンドバーグ  新潮社

 女性の生き方を深く見つめるリンドバーグ夫人の美しい表現力が素晴らしい。

2.「使いみちのない風景」 村上春樹  中公社

 人生は旅。私が写真に切り取った日常、旅先の風景も、確かに使いみちが無く、貴いです。

3.「雁」 森鴎外  新潮社

 この街、いつものあの坂道。物語の中の世界が今も変わらずそこに在る幸せ。

齋藤博

1.「1988
HUH PONG HWA COLLECTIION4 THE WONDER CLOTH
」 CHOGAKPO  韓国詩集博物会出版部 

2.「JAZZ」 WILLIAM CLAXTON  TWELVETREES PRESS

3.「ANTONIO
LOPEZ
」 小田急美術館  大石企画株式会社

黒木里衣

1.「上機嫌な言葉」 田辺聖子  海竜社

 田辺聖子の含蓄ある一言一言に救われました。

2.「人間失格」 太宰治  新潮文庫

 考えても、どうしようもないことを考えているような主人公。でも、その嫌な感じをつい読んでしまったような作品です。

3.「三言でいえば」 なだいなだ 角川文庫

 なだいなだという精神科医をはじめて知った作品で、とても読みやすくまたやさしい気持ちになりました。

川地あや香

1.「みそっかす」 幸田文

 みずみずしい言葉たちがつまっています。

2.「風葬の教室」 山田詠美

 少女の生き生きとした表現が魅力的です。

3.「食のクオリア」 茂木健一郎

 私たちの脳と食の関係の本です。

小雅堂(三浦雅子)

1.「文体練習」 レーモン・クノー

 360°からモノを見ることを教わった。

2.「聊斎志異」 蒲松齢  

 中国志怪小説の至宝。書き過ぎないので想像力の余地がある。

3.「宝島」 

 定番「原型」的小説。

ヤマゲンイワオ

1.「壁」 安部公房 新潮文庫

2.「ダンス ダンス ダンス」 村上春樹 講談社文庫

3.「変身」 カフカ

梶野沙羅

1.はなのすきなうし/マンロー・リーフおはなし、ロバート・ローソンえ、光吉夏弥訳/岩波書店

このストーリーは何度読んでも一番好きです。

2.かえってきたきつね/岸田衿子・文,中谷千代子・絵/講談社

お話というより、色とりどりの挿絵がいつまでも忘れられない一冊です。

3.牧神の午後//北杜夫/中央公論社

森の描写が美しく、記憶に残っています。

 

2010年5月8日

展示作品と、「忘れられない この3冊」 NO.2

作品と、「3冊の本」 まだまだ続きます。

ミズタニ

ミズタニカエコ

1.「理科工作ずかん」 保育社 

物語の原点をこの本で学んだ。自分の人生で欠かせない本であり、一番何度も読み返している本でもある。

2.「夏の花」原民喜

 真の作家たる姿勢と情熱が滲み出た作品。この人の様な、作家になりたいと思っている。

3冊目には未だ出会わず。死ぬまでに出会いたい。

大橋

大橋宣彦

1.「フューチャー・イズ・ワイルド」ドゥーガル・ディクソン&ジョン・アダムス  ダイヤモンド社

 最終的に地球を支配するのはイカです。

2.「千利休 無言の前衛」赤瀬川原平 岩波新書

 生活の中での「気づき」がないと人生楽しくないようです。

3.「自分の中に毒を持て」岡本太郎 青春文庫

 芸術は爆発だ!


塩浦2 

塩浦信太郎

1.「ライ麦畑でつかまえて」

 初めて手にした海外の小説なので残っています。

2.「二十日鼠と人間」

 人間って何だろうと感じた本です。

3.「罪と罰」

 有名なので読んでみたら深さに驚かされました。


唐木 

唐木優

1.「ゲド戦記」 アーシュラ・K・ル=グウィン 清水真砂子訳

2.「おおどろぼうポッツェンブロッツ」O・ブロイラー 偕成社

 お話しに出てくる料理やお菓子がとても美味そうだったのを覚えています。

3.「おおきなおおきなおいも」赤羽末吉


亜里 

内田亜里

1.「コレラの時代の愛」G・ガルシア・マルケス 新潮社

2.「生れ出づる悩み」有島武郎

3.「満月」 金石範

・・・つづく

2010年5月7日

展示作品と、「忘れられない この3冊」、少しだけご紹介します。

さて、今回のグループ展は、作品と、作家ご当人に寄せていただいた、「忘れられないこの3冊」のリストを見ながら、観賞することを、お勧めします。二倍、愉しめます。

たとえば・・・

水野朋子さんの場合・・・・・・・

水野

上の写真は、水野朋子さんが作成されたオリジナルカード(300円)。作品はその後ろに隠れてしまっていますが、また画像アップしますね。カードは、5枚、5つのシーンが描かれています。本読みなら、たまらないカードです。大人の方に人気です。限定部数売れ切れましたが、また入荷しています。

水野朋子

1.「床下の小人たち」 メアリー・ノートン 岩波書店

 お話ももちろん大好きですが、それ以上に本文挿絵のダイアナ・スタンレーに深く傾倒しました。

描かずに光を表現することが、とても衝撃でした。彼女をまねてペン画をよく描きました。 

2.「はてしない物語」 ミヒャエル・エンデ 岩波書店

 初めて行った展覧会「エンデ父子展」で、父エドガーが暗い部屋にじっと寝そべって作品のインスピレーションを得た話をまねて、自分もときどき暗い部屋にたたずんでみたりします。

3.「ムーン・パレス」ポール・オースター 新潮文庫

 児童文学のあと、なかなか夢中になれる作家がいませんでしたが、オースターのごまかしなく選ばれた簡潔な言葉にすっかりとりこになりました。本の中の成り行き一つ一つに心がもっていかれる感覚は、久しくなかったものです。装丁も本をよく表していて気に入っています。

・・・・・・・

次は、山本淳平さんの「はだかの王様」。右ハンドルを回すと、四人がぐるぐる動くんです。実際にいらして動かしてください。きらびやかで重厚だと評判な、ウィンドウに展示しているブックエンドも山本さんの作品です。

山本

 山本淳平

1.「ドリトル先生のサーカス」 ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳  岩波少年文庫

 一度でいいから自分もドリトル先生のようになってみたいと思ったからです。

2.「耳を切り取った男」 小林英樹  NHK出版

 学生時代に読んだ本で、頭に残っていたからです。

3.「旅の絵本Ⅵ」 安野光雅  福音館書店

 絵本の世界の中に、うまいことアンデルセンの童話が入っているので、何度でも楽しめる本です。

・・・・・

今回は作家さんが挿画を担当された書籍も販売しています。

布川本

今をときめく女性作家さんの二冊。「私の家では何も起こらない」恩田陸 メディアファクトリー刊。そして、「真昼なのに昏い部屋」江國香織 講談社刊。この二冊は、どちらにも布川愛子さんの挿画が施されています。装丁は名久井直子さんです。

布川愛子

1.「アルケミスト」 パウロ・コエーリョ

 羊飼いの少年サンチャゴの夢を追う旅の話。読むたび発見があり、いつも勇気と元気、素直な気持ちをもらえる1冊

2.「星の王子様」

 イラストは好きだし、お話も好き。ハッとさせられるメッセージがたくさん詰まっている。

3.「私の家では何も起こらない」恩田陸 /「真昼なのに昏い部屋」江國香織

 2冊とも大好きなデザイナーさんとのお仕事。物語の世界に浸り、想像を膨らませてそれを絵にする。本当に楽しく、いつも嬉しさをかみしめています。

布川さんは水彩のイラスト、「ブレーメンの音楽隊」と、動物ブローチを出品しています。

こんなこんなで、またご紹介していきますが、もうあと二日しか開いていないです。汗 !  皆さん、ぜひいらしてね。

2010年5月5日

開催中のギャラリー。スナップです。

開催中。こんな感じで開いています。

ウインド
右ドア 

 
展示 
机

 

 

2010年5月2日

「本の思い出」展、明日3日から、始まります!

こんにちは。みなさん、お元気ですか?  

風邪などひいて寝込んだりしましたが、ようやく回復しました。毎朝、近くの林では、鶯たち(たぶん)が、上手な歌を競い合って唄っています。恋の季節なんでしょうか。うっとりと聴きながら、駅に向かう毎日です。

そう、もう春なんですね。そして、「本の思い出」展、いよいよ明日から始まります。

な、な、なんと、どんどん膨張して、31人ものアーティストの作品が、ヴァリエテしてます。・・・つまり、今回も、バラエティに富んだ作品が集まった展覧会になっています。この企画展が終わると、秋まで開催は無いので、ぜひいらしてください。

本六にいらっしゃるお客様は、本が好きな方が殆どですが、きっとご満足いただけると思います。

今回は、会期が一週間と、ちょっと短いですが、中身は面白くて和めます。

不忍ブックストリート「一箱古本市」、とても賑やかでしたね。あと一週間、9日まで一箱古本市week企画は続いています。本六もこの「本の思い出展」で参加しています。言問通りを上がって、どうぞ本六にも足を延ばしてくださいね。

では、せっかくですから、開催前夜、特別に初めに可愛らしい作品をひとつだけ、ご紹介します。

みんなが忙しく搬入をしているとき、2頭の上品なお馬さんたちが、ギャラリーの絵本を熱心に読んでいました

                  本1いなだ

  いなだ知紗さんのフェルト作品です。童話の本からインスパィアされた子たちだそうですよ。

  左** 「クロカゲノオヒメサマ」/長さ125mm、高さ115mm/羊毛・布/2010年

  右** 「ハクバノオウジサマ/長さ125mm、高さ120mm/羊毛・布/2010年

 今回は、オヒメサマ、他にも何人も登場しています。ピ゛ックリ企画もあるし、手にとって、遊べる作品も多いです。 いろいろなジャンルの作品をご覧ください。皆さんのご来廊をスタッフ一同、お待ちしています ! ・・・・・

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