2016年9月
急募
月光に牽かれて。
【常設作品 紹介 藤岡篤】
今年の中秋の夜、みなさんは月を見上げましたか?
空は曇っていましたが、お月さんはうっすらと出ていました。
右に掲げた藤岡篤さんの猫たち、
みんな熱心に屋根の上から月を眺めています。
その向こうには、光に照らされた森、深い山奥へと続いています。
白猫は月光を浴びて、気持ち良く踊っているようです。
夏はいつまでも明るくて、どこまでも歩いて行けそうな気がしました。
でも秋口からは夜の闇が少しずつ深くなってゆき、家路を辿る歩みも、自然と早くなります。
煌々とした月光の引力に牽かれるかのように。
猫たちは朝までずっとここで、月を眺めているようです。
私も最近の帰り道、家の近くの十字路で空を見上げ、
お月さま、今夜もありがとう、と挨拶をしています。
猫たちもきっとそうだと思います。
さあ、秋です。
ココロの中を覗いていても、誰からも怪しまれない季節になりました。
本の中へ、映画の中へ、景色の中へ、音楽の中へ、絵画の中へと潜り込み、
月光によく似た灯りをチカラに変えて、身にまとおうじゃありませんか。
猫たちにまけないように。
・藤岡篤さんの猫たち 10月14日から、特集展示します。☆
shoot story 「光の庭」 中野昭子展
10月7日(金)12:00~18:00
10月8日(土)12:00~18:00
10月9日(日)12:00~17:00
物言わぬ被写体は、人の知らない領域で、誰かを待っているのではないか。私はいつも、そんな期待を持ってシャッターを切っている気がします。見えない奥の”ゆらぎ”を感じさせるものたちの秘密を捕え、言葉にしました。(中野昭子)
記念トークイベント 10月8日(土) 15:00~ 16:00
本六で企画展(`11)を開催した写真家 荒川健一さんをゲストに迎え、
中野昭子さんとモノクロ写真などについて語り合います。
[写真+短編小説]展
・・・モノクロの風景と囁きのような言葉が醸し出すアトモスフェア・・・。
中野昭子さんのミステリアスな初個展です。
荒川健一写真展「腥態(SEITAI)」**2011年3月11日東日本大震災が起きた翌日3月12日から、本六で荒川さんのベスト100を収めた写真集「腥態 SEITAI」の刊行記念展覧会を開催しました。今回のトークイベントで写真集、ポストカードも販売します。http://honroku.jp/gallery/1652/