2011年9月24日

近藤オリガさん、新制作展にて 「新作家賞」受賞

昨年2010年4月、ヴァリエテ本六にて、【 NOSTALGHIA 近藤オリガ展 】を開催しました。

作家の近藤オリガさんの作品が、第75回新制作展にて「新作家賞」を受賞しました。

おめでとうございます。

多くの出展作品の中では、オリガ作品のサイズはつつましい方なのかもしれませんが、

日本とは異なる、欧州作家の底力を強く感じました。

 

オリガ2

近藤オリガさんは、ベラルーシ出身、現在日本在住です。

昨年の個展において、今年の大震災後をもイメージさせる、風景画を出品されていました。

広い大地の中での人の営みの不思議さと郷愁、それらの背景の空気感もまた魅力の一つです。

幻想の力、そして事物を物語る強い力を持っていらっしゃる貴重な油彩画画家です。

受賞作は、オリガさんのモチーフの一つである、ザクロをテーマとしています。

こことは別の世界でありながら、その存在が、きっちりと描かれていることに感動を覚えます。

ミステリアス、そして,どこかにかすかな希望の光を潜ませている大らかさのようなものも、オリガさんの持ち味ではないかと私は思います。

 

新制作展は、明後日26日まで、国立新美術館にて開催されています。

私は、スペースデザイン部門の展示も楽しく拝見しました。

受賞作品は、京都(10月)、名古屋(11月)、広島(12月)で行われる地方展にも展示されます。

来年1月には新作を加えた「新制作受賞作家展」にも出品されるそうです。

 

これからも観続けたい、作家さんです。

 

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