「彼らの覚えている夢」阪上展へのメッセージ&作品紹介です(その2)
さて、阪上さんの個展会期も、残り僅かとなってきました。
どうぞ、お見逃しないように!!
まだギャラリーにいらしてない方のために、
作家 阪上万里英さんからのメッセージを。
「展示にあたって」
今回、ヴァリエテ本六での展示にあたって、
空間全体の題名を“彼らの覚えている夢”にしました。
彼らとは、私であり、訪れる人であり、街を歩く人であり、
誰もが、という意味です。
私は私の作品を通して見る人の記憶や想像力に、
何かがリンクしてくれればいいなと思いながら、
これまで制作してきました。
何気なく感じたこと、あの時の記憶、思い出した何か・・・、
見る人ひとりひとりが、
それぞれの感じ方で作品を見ていただけたら幸いです。
また、私は金属で作品制作をしていますが、
その中でも<鉄>を素材として作っています。
鉄は一見、重く、硬く、錆びていたり、重厚なイメージですが、
磨くと鏡のようでもあり、
光が美しくまわりのものと反響し合ってくれます。
展示する空間や時間によってイメージも変わってきます。
いつもと少し違う「ヴァリエテ本六」を感じられる空間になればと思います。
阪上万里英
作品紹介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ギャラリー奥に設置されたガラス台。
10段の鉄枠で囲った台、として作りあげています。
ガラス板を鉄枠の上に、差し込んで設置してあります。
一台のオブジェとして鑑賞できますし、
宝飾品などの〈飾りケース〉などにも最適ではないでしょうか。
素材の鉄の持ち味でもありますが、
物体それ自身の主張が、何気なく自然なので、
多様な使い方、見せ方ができそうです。
9枚のガラス板は、取り外し自由。
間隔を調整できますので、さまさ゜まなアレンジができます。
今回は、小作品をガラス板の上に設置して展示。
上から覗くと、井戸の底を見るような奥行きを感じます。
深緑色のような色合いで、
ガラス板が反射して、輝いています。
入り口の壁面に下がっている、ステンレスのオブジェです。
ウインドウ、日中、外側から。
オブジェの中心から伸びたさきに丸いわっかが。
そこに試験管が架けられ、水が入っています。
ウインドウの天井からはガラス球が下がっています。
ギャラリー内にも、ガラス球があちこちにさがって、
気持ちの良い雰囲気になっています。 (T)
★明日は、他の作品、ウインドウの作品群などを、アップしていきます。