2014年3月14日
「彼らの覚えている夢」 阪上万里英展にご来廊、ありがとうございました。
作品の芯には、確固とした知恵と理念が貫かれているのに、
ちっとも気取っていない、誇示も無し、
かといって緩いのではないのです。
素材の、作品の力に自らを任せている、
そんな制作態度に、
工芸出身作家の逞しさを感じた六日間でした。
たくさんのお客様に来ていただきました。
院生である坂上さんの初個展ですから、
大学の先生、先輩、学友さんたちはもちろん、
高校のお友達、先生、予備校のお友達、先生、ご近所のお知り合い、
いろいろたくさんさまざまな方がいらしてくださったのは、
やはり若い作家さんゆえです。
みなさんの励ましと期待に、これから応えていかねばなりません。
大きな大きな夢に向かっての一里塚でした。
そして、その作品も、それぞれのお手元へと旅立ちました。
そこにおいてあるだけで、なんとなく幸せな気分をもたらしてくれるもの、
土由来の素材なのに、有機的な輝きで魅了させるもの、
ファンタスティック、見たことのないフォルムとインスタレーション。
受賞作「光は水のよう」から、本六向きな空間を、<出前>してくれました。
ミニグッズからインテリアにまで、阪上さんの世界はどんどん拡大していっています。
これからもよろしくお願いします。
最終日のスナップ。
右:阪上さん
左:3/20より個展開催の赤枝さんです。