⦅本の思い出⦆ 阪上万里英 / 赤枝真一 - #1特集企画
[特集] 企画展開催アーティストさんに訊いた「本の思い出」
・ 印象に残っている3冊の本。その理由も教えて下さい。
& 好きなアーティストも。
阪上万里英展「彼らの覚えている夢」
◆阪上万里英 SAKAGAMI MARIEさん
1 「ぼくは覚えている」 J・プレイナード小林久美子訳(白水社) 展示タイトル「彼らの・・・」はこの本からのイメージで決めました。
2 「十二の遍歴の物語」G・ガルシア=マルケス旦敬介訳(新潮社) この本に収録されている「光は水のよう」は、卒業制作を作るきっかけとなり、 題名にもなった大切な作品です。
3 「Art Forms in Nature」エルンスト・ヘッケル(日本語版は河出書房新社) 古本屋で見つけた洋書。生物の図版本。煮詰まった時はこの本を見ます。
・好きな芸術家・・・アレキサンダー・カルダー 昨年はよく彼の作品集を見ました。
大きくて動く作品を作るのは難しいですが、 そこに出来る空間は楽しく魅力的だと思います。
赤枝真一展 「Magical Mystery Market」
◆赤枝真一 AKAEDA SHINICHIさん
1 「敦煌」 井上靖 (徳間書店) 物語だけでなく、口絵写真や表紙も含めて大好きな「本」だった。
2 「草祭」 恒川光太郎・・・新潮文庫(新潮社) 病気療養中にこの作者と作品に出会い、人生が少し変わったと思う
3 「本格小説」 水村美苗・・・新潮文庫(新潮社) 一生のうちに一つでも、このように深く心に刺さる作品を残したい。
・好きな芸術家・・・ペトルス・クリストゥス 初期フランドル絵画が好きで、
その中でもこの人の絵は欲しいと思う。 ちょっと変だったり親しみやすかったり。癖になります。