果物と熊 ホットケーキが焼けるまで⑰

2010年10月22日

 

果物好きなので、梨から葡萄、栗、お芋などなど、秋からの贈り物を片っ端から食しています。

あ、お芋は果物じゃないですが、カボチャ同様、お菓子の素材に必須。果物を“水菓子”といいますが、お芋みたいな穀類はさながら“土菓子”ではないかしら。でもこういう呼び方はなんとなく不味そうです。お芋さんには失礼だわ。

・・・というのは、こんどは「土」に失礼よね。だって、土ってなんていったって私たちの土台に位置しているんですから。大地は偉大ちっ。

 

 ところで、福井県や山形県、全国各地で熊が里に降りてきて、人に噛みついたりしているというニュースが毎日あります。私は自分と同じ哺乳類が好きですが、特に熊が大好き。雑食性とはいえ、あんなに大きな体を、昆虫とかどんぐりやらの木の実などで維持しているところも素敵。パンダも笹で巨体を保っていますが、大したものです。あんな大型哺乳類がこの日本中に棲んでいるなんて、それだけで都会の私は、驚きだと思ってしまうのです。大地繋がりだなんて!

だから哀しいニュースです。どんぐりを山に空から撒けばいいのにと、単純に考えてしまいますが、それでは生態系に良くないということで、今、問題になっている林業方面などから共存の方法を考えていく必要がありそうです。

 

山の木の実、みんなで分けて食べたいものです。冬眠に入る前に沢山食べられたら、里には下りてこないのでしょうね。1~2歳の熊が多いのは、豊作だったときに生まれた仔たちだそうです。本来20歳くらいの寿命があるらしいですが、最近は食糧不足や排除で、寿命は5~6歳かも、という報告もあるようです。

 

それにしても酷い奄美の豪雨。天候はいつでも不順。日本だけでないことも怖いです。

  空

 

←ヴァリエテ本六へ