喫煙エリアで一服している人の顔は、なぜかあまり楽くそうではありません。
みんな、坂本龍馬のような、ベートーベンみたいな顔をしています。男女とも。なにもそこまで厳しい顔で吸わなくても、と。
そう思っていたら、渋谷駅前のハチ公の後ろの、妙な具合に囲われている異空間・・、広いsmoking areaの中に、モナリザ顔を見つけてしまった。さすがにシブヤ。喫煙者に厳しい千代田区や文京区よりストレスが少なく、つい柔らかな表情になってしまうのだなと思いました。
しかし、今日はそういう方向の話をしたいのではなかったのです。私も年末は、喫煙エリアで一服する時の哲学者のような厳しい表情になってしまうことが多いのです。11.12月と、家族の命日の墓参を終えたころから、ちらほらと届く欠礼葉書。それを読むたびにそんな顔になってしまうのです。
中学時代の同級生が、先月に亡くなっていたのを葉書で知りました。一昨年の彼の年賀はがきには、そろそろみんなで会わなくては、と添え書きがしてありました。残念です。
「山歩部」の仲間でした。先生たちの引率で、関東近辺の山によく登りました。卒業後も同級生5人で計画しては、山に登りました。とっても楽しい思い出です。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が好きだった彼は、鉄道会社に入り、夢をかなえて電車を作る技師になりました。彼の作った電車は、きっと今もどこかを走っていることでしょう。
そして今年、彼は、銀河鉄道の乗客になってしまったのです。ご冥福をお祈ります。
彼ではなく私が亡くなっていたのかもしれません。死はあらゆる人の身近にいるのですから。
しかし、そんなことばかり思って、哀しんでいてもしかたありません。
死とともに、どんな人にもお誕生日があります。 嬉しいじゃありませんか !
そして12月、万人のお誕生日おめでとう!!を代表する、グレイトフルなバースデイが近づいています。
Xmasがもうすぐ、やってくる。
クリスマスが1月でなくてよかった、といつも思います。
年の終わりにお祝いがあるから、ほっとできるのです。
束の間の喫煙エリアに、アインシュタインみたいな表情の人がたくさんいてもいい日が、Xmas holiday。
トナカイさんの橇と、銀河鉄道とが、一緒に走れる、スペシャルな夜なのです。
空には人工衛星も無数に飛んでいることでしょう。でも、どうぞミサイルなんかは飛びませんように。
クリスマスには似合わないですからね。
クリスマスフェア、そして、ギャラリーの営業は12/18(土曜日) 15pmまでです。