川に棲むきみたちの仲間に会いに、公園へ行こう。
まだ、陽は射していた。
黄色く染まった池に、いたいた。足こぎボートとともに、まっすぐに進んでいく。
午後の余韻を味わう人たち。
わたしのお気に入りの場所はここ。
ときどき、ふしぎな光が見える。
つづれ織りの下の、
枯れた水草のなかに隠れて、眠っている。人々が去るのを待っている。
いないよ、もうだれも。
わたしも帰ろう。
そして、夕暮れ空に見えてくる。
秋の龍の尻尾。
今日も、ありがとう。