「季節を知らせる花」(山川出版社 刊)
が出ました。
詩人の白井明大さんの随筆。
本六の展示でもおなじみの沙羅さんの挿画。
瀟洒な装丁は辻祥江さん。
A4判、
たくさんの花のカラー木版画が刷られていて
価格 ¥1,800。お値打ちです。
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花は文字通り、⦅華やかなもの⦆、っていうイメージがありました、若いころは。
お誕生日おめでとう・お祝い・ありがとう・さようなら・すきです・うれしい・たのしかったね・よろしくね。
・・・そんなときに、花は力をそえてくれる。
それらは花束や花篭、花瓶や花器に、ちょっと澄ましたり、おしゃれしたり、
寂びだったり、渋かったりと演出、
人間の美意識が加えられている。
それらの花がなぜ、⦅華やか⦆なのか、というと、
根っこからカットされて、
その命を、私たちに与えてくれているからだね。
でも花は、それだけじゃない。
ここで紹介されているのは、そうじゃなくて、
もっと自然、土や空気や空気や水や生物たちの、
お友達の花々です。
そのままでいいよ、
って、今日会う花たちに、
言ってみたくなる。
「ありがとう」、ってね。