紅葉もそろそろ終わり、冬へとまっしぐらの季節となりました。
東大の<見た目>、と言えば<煉瓦!>ですが、今、
農学部の校舎の煉瓦が、季節に包まれるような自然な色彩を見せています。
3号館地下の生協から出て、向こう側の総合研究棟を見上げ、それにハッと気づいたのでした。
下の画像だとはっきり見えないのですが、
それくらい、風景になじむ、自然体の煉瓦の壁面。
その煉瓦色、落ち葉の色と、そっくりなのでした。
<総合研究棟>って、農学部の構内に建ってるけど、農学部、じゃないんですって。
さまざまな部の、研究室が入っている研究棟なのだそうです。
ちょっと引用。(こちら「萌え」サイトは、特に引用を要するようなものではないんですけどね)。
私学の立教大学も、見事な煉瓦造りで有名ですが、同大学のwebの、
[総長のちょっとした話}には、大正7年建造の校舎の煉瓦についてこう述べられています。
・・・今から見ると、当時のレンガは大きさも形も不揃いです。また焼き具合もばらつきがあります。ところが、この不揃いのレンガの一個一個が集まって、一つの建物、一つのキャンパスになると何とも言えない均整感を現してきます。それぞれの一個一個が集まって、大きな主張をしているようです。このことはとても不思議です。・・・
さらに、キリスト教の理念による自由な教育・・・とつづいています。
これぞ私学の真骨頂、さすがです。
立教大学総長のご指摘は、東大の<総合研究棟>という学び舎にも、通じていますよね。
そうか、自由なんだ。赤色レンガに、限らなくていいんだ。
葉っぱが生まれて育って、一年後に、
枝にさよならして、去っていく、落ちていく。
葉は樹木のフラグメント、統一感を保つため単色だと思うと、実はそうじゃなくて、
枯れて落ちると、なんとまあ、色とりどり。すごい個性がでてきちゃうんだな。
そう、「このことはとても不思議です。」
それがヒトにはじつに気持ち良く見え、[いいヴィジュアルだ}って、近づきたくなる。
見上げたくなる。旅したくなる。
心地よくって、
その上を踏んで踏んで、さくさくとどこまでも歩いていきたくなってしまう。
それはやっぱり樹木からの、大切な優しいおくりもの。(ありがとう!)
煉瓦は魅力に満ちている。
ずーっと昔の枯れ葉が土に還り、
それを固めて、
薪で焼いた建築資材。
とかなんとか納得しているうちに、農正門。
振り返れば
3号館前、有名な大銀杏。
しかし、大将はすでに、すべての葉を落としておられたのだった!!
木の下には、銀杏を、探して拾っている方もまだおられるのでした。。
来年の新緑を楽しみにしてますね。
ちなみに、農門入ってすぐ左の掲示板までも
煉瓦をまとっています。
徹底しています。
ああ、 2013年暮れ間近。
本日も、農学部萌え。