ホットケーキが焼けるまで　Temiko Takahashi 髙橋丁未子

 お魚を焼いていると、どこからともなく音もなくやってくる、それは猫。

後ろの食卓の下で、あんたが待っているのを私はちゃんとわかってるよ。 お魚の匂いを嗅ぎ、つい「にゃぁん♡」とないてしまう、その習性で正体がばれてしまう。追い立てられても、そう簡単にあきらめません。焼きあがるのをひたすら待っている。そして、誰よりも早くおすそ分けをいただく、うちのきよちゃんです。

しかしそんな日が続くと、言わんこっちゃない、老猫なんで体調をこわしちゃうんですね。やれやれ。  

お休みの日は足元に猫を従えつつ一日三回、きちんとしたご飯を作るのですが、先日の日曜日は珍しく晴れたので、ひさびさにホットケーキを焼きました。

  これがまた、すごく美味しかった。焼き具合も上出来でした。穀類と豆類の混じった粉に、卵とミルクと蒸したさつまいもとレーズンとナッツ類を混ぜました。

ホットケーキは、いつつもＣＤを聴きながら焼きます。これこそ、最高な時間です。でもそういう日曜日はなかなかないですね。 

 もうひとつ大好きのは、海を見ながら歯を磨くことです。うーん、これは２年に一回くらいしかできないお楽しみです。

そんな日にたくさん、恵まれますように。