キャンプの続き、その3です。。
谷川さんの講演の中に、フランスの「バカンス法」のお話がありました。
「バカンス法」の中には、休暇で地方に旅し、自然の中で過ごすことは「命を輝かす」。そしてその後、不幸に襲われたとしても、その素晴らしい体験を思い出すことで苦しみに耐えられるはずだ、というようなことも記されているそうです。
飛躍しますが、若い頃読んだ「夜と霧」で、著者のフランクル博士は、かつての幸せな家族との暮らしを思い出すことで収容所生活を耐えられたということを知り、ひどく感動したことがあります。
幸せな記憶は、苦しみから救ってくれるということです。
東日本大震災の被災者の方々も、素晴らしい記憶を沢山お持ちでしょう。
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二十歳のころ、知人のご紹介をいただいて、北海道の瀬棚の牧場にボランティアに行ったことがあります。ご兄弟の二家族でまさに荒野を耕し、牧場を運営されていました。
私は、広い丘陵の畑に、ミレーの絵みたいな感じで種まきをしたのでした。
夜は、皆さんが集まり、エレクトーンとバイオリンとギターの合奏会でした♪。懐かしいです。
それから何十年、その間も何回か北海道を旅しましたが、
北海道でキャンプを体験したいという願いが、今年、やっとかなったのです。
虚弱?な私なのに、キャンプに誘ってくれたのは、札幌在住の中学校の同級生K子さん一家です。
滞在した中洞爺キャンプ場には、道を隔てたすぐ近くに小さな温泉もありました。そこのお座敷でゴロゴロするのもまた格別でした。
音楽もなし、ただぼーっと湖を眺めそこらへんを歩き、温泉につかり、朝昼晩、食事を作って食べたり、持参ビールを飲んだりの「楽ちんキャンプ」。大人のキャンプでした。
この体験は、今後の人生の中で、きっと何回も、私を元気にしてくれることだと思っています。
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さて、いよいよ日は暮れて、キャンプの夕食です。
焚き火は人を和ませる。
満足そうな食後のキャンプ隊長。湖の彼岸の灯り。
白鳥もやってくる洞爺湖の夜なのでした。