大きい市、小さい市。  [ホットケーキが焼けるまで 49]

2011年11月15日

 

そろそろ冬の足音が聴こえてきます。

風と枯葉とともにやってきます。

 

枯葉をちらほら落としていく、空っ風は好きですが、

少し経つと濃厚な寒気をともなった風に変わっていきます。

こちらは苦手です。

 

 

用事をすませてから神保町に降りていったのですが、

目当てのお店は無くなっていていて、

つい街頭テレビ(?)でサッカー中継を見てしまい、

あげくに、近くの大きな本屋さんをハシゴしてしまいました。

 

「16日発売 !!」 っていうのを楽しみにしていた本が、

もう店頭に平積みになっていたので、あっけなく買ってしまいました。

ときどき覗く、駅前の書店さんで買おうと思っていたのにね

すいませんでしたが、

一日早く手に入れた本を、カフェで開いて読み始めてしまいました。

 

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「酉の市」、二の酉に、駅前の大鳥神社へ。

ほんの数メートルの参道に、5、6軒の夜店がひしめいていて、

それだけですっかりお参り気分になってしまうのは、

夜だからなのかな~。灯りのせいかな。

 

これが花園神社とかだったら、ぐっとゴージャスで、

熊手もでかくて、来年はいいこともあるように思えるかしら。

いいえ、そんなことはないです。

小さな神社ですが、ここの熊手、シンプルでいいデザインなのですね。

 

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バスに乗りたくて、気まぐれに出かけた{高円寺フェスタ}。

さすがに大きい街のお祭りです。

プロの方々もプロデュースされていて、そつがない。

商店街のやる気が満々です。

 

その中の、小路に並ぶ縁台での古本市はしっとりした雰囲気でした。

大人っぽかったです。

おまけに、縁台のすぐ横での路上ライブ、

ギター弾きつつ唄うシンガーさんがかっこよくて、聴きほれちゃいました。

70年代みたい。フォークロックみたい。「タイムスリップ」なのかと思うと、

やっぱり歌詞は異なっているんです。

 

もっとも本を見ていながら聴いてるんで、よくは覚えていないんですが・・・、

とにかくあづま通りにぴったりなのでした。

 

 

そういえば年末になるとかならず池袋にやってくる、

ジャズバンドの路上ライブ、今年も聴けるといいな。

ごちゃごちゃで歯止めがないような、池袋という街にぴったりな演奏なのです。

 

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大きいもの、小さいもの、それぞれの持ち味がありますね。

売っているもの 、演奏している音楽、市の雰囲気も

それぞれに似合っている。

そういうところ、やっぱり生きている人間が

ナチュラルな感覚で選んでいるのだな、と思ったりしました。

 

こんなことを想ってしまうのも、

秋だからなのかな。

 

ほんのちょっと、時間ができて、

周りのことに目が行ったこの数日でした。

 

きよちゃん004 朝晩冷えてきて、私のベッドはストーブの横に。

 

 

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