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今年の梅雨前くらいから、腱鞘炎に悩んでいましたが、
それは手管根症候群というものだということが判明、
以後、痛みどめとビタミン12を服んでいます。
左腰も腰痛です。加齢と以前の病の後遺症と諦め、
現状維持でいいから、自身でできることを続けています。
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しかし、なんといっても痛みを和らげるのに一番効果的なのは「お休み」すること。
皮肉ですが、無理はできないのでなにもやらずに済むような方向へ静々と進んでます。
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でも、うれしいのは、これでやっと「本のてあて」ができるということです。
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本の天の埃をとり、背焼けに細かいやすりをかけたり。
不要なシールをはがしたり、
インク消しや消しゴム使ったり、
手に優しい洗剤を塗布して、乾いた布で汚れを拭うと、
あら不思議、とてもきれいにお化粧直しができます。
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考えてみれば、小出版社(五人くらいの会社)に勤めていたときも、
同じことをやっていました。
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京橋の広告代理店・御徒町の雑誌社。
そのあとで目的の、あこがれの出版社編集に入れてうれしかった。
市ヶ谷。池袋・江戸川橋と会社は移転。
なにからなにまでみんなで社内でやりました。
東販に近い時は川沿いの道路をカートで運んだこともあります。
すぐ近くだった大坂屋にも、カートを押して出荷に行きました。
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社員総出で本のカバーや帯を新しく変えて、短冊入れて注文数集計して
宛先を書いた紙を上にしてひもで結わえてトラックに載せました。
なつかしいな~。
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それで私は今、会計の机の後ろで、
そんなことを
ひとりで淡々と作業してます。
幸せな時間です。邪魔されたくないとさえ思います。
左手を使わないように注意してますが、
重い本を積んだり移動したりは苦手、きついですです、
困ったもんですね。本屋なのに。
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「苦役列車」に出て来る古本屋さんにもそんなシーンがあり、
前田敦子さんふんするバイトさんは、いっつも本を拭いていました。
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ところで、
私の憧れは長谷川四郎の「シベリア物語」に出て来る
捕虜収容所近くの古本屋の女主人。
いつか、この本にであったら、ぜひ読んでみてください。