わからない恐怖    hotcake 110

2015年2月7日

 

010

 

あっという間に、もう二月です。

冬休みももうすぐ終わり。

 

お店はお休みしていても、昨年末から今まで、原稿書きや、これからの準備等で、

通院以外はひたすら自宅にて、朝から晩まで勤勉に小刻みに仕事しています。(まだ終わりません。)

せっかくだから、近くでバイトでもしよーかと思っていたのですが、

そんな時間も取れず無理でした。残念。

 

 

そんな中、後藤さん、湯村さんが殺されしまい、

以来、すっかり憂鬱です。

 

わからないことが多い。

特定秘密保護法で、わからないままで終わるのでしょうが、

「テロリストとは交渉しない」っていうのが、まずわからない。

 

たとえば、誘拐犯や、拉致した国と、交渉しなくては、

被害者を救出はできないわけで…。

交渉ができなかったのでしょう。

そこが、わからない。

 

後藤さんはジャーナリスト。

他国の思想も宗教も異なる国、人々のことを伝えようとしていたと思います。

悪いことをしに行ったわけじゃありません。

 

 

知らないから、恐怖だったりすることは多々あります。

幽霊の正体見たり枯れ尾花

という句がありますが (ちょっと前まで「垂れお花」と覚えてましたが)

よくわからないものは、

「避ける」という方法以外にも

とりあえず「知るように努力する」、「我慢して見てみる」

「わかるまで学ぶ」。

という方法もあります。

 

 

知らなくてはな、でもあまりに異質で複雑だときっとわかんないな、

と思っていたら、こんな記事がありました。

イスラム政治思想の専門家へのインタビューをまとめた記事で、濃いですがわりにわかりやすいです。

 

「若者はなぜイスラム国を目指すのか     池内恵氏インタビュー」

http://www.yomiuri.co.jp/feature/yokoku/20150203-OYT8T50221.html 

 

 

池内さんはこの中で、エーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」という本を挙げていました。

この「自由からの逃走」、高校生の時に買って読んだ記憶があります。

もしかしたら、家 (古書店)の書棚で見つけてもらってきたのかもしれない。

内容はまったく覚えてないし、理解していたとは到底思えませんが。

 

ただ、ここで述べられてもいますが、

タイトルといい、若いときに読んでみたくなる本なのだな、と思いました。

若いってなかなかつらい、あたまでっかちな時期でもあります。

 

後藤さんが求めていたもの、遺したかったものを、

無駄にせず、大切にしていくべきだと思いました。

 

 

 

 

 

 

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