携帯はもっていなかった少女「ラブリー・ボーン」 ホットケーキが焼けるまで⑩

2010年7月25日

暑いです〜。「本六の本棚の本日の一冊」も時たま更新してますので、そちらも読んでください。 そこでも触れたのですが、アメリカのミステリーを読んでいて、その流れで「ミスティック・リバー」も読んだら、読後感がサイアク。 払拭するため?その後、映画とDVDをたて続けに観てしまいました。上映映画をチェックしに映画館に入ったら、開映ジャストだったので観たジブリアニメ「借りくらしのアリエッティ」。小人の少女アリエッティを簡単に見つけてしまう人間の少年ショウ。手術を控えた彼の微妙な心もとなさが、声(神木隆之介君上手い!)、動きでとても自然に表されていました。サラッと観られいい感じでした。 DVDは、「レディ・イン・ザ・ウォーター」と新作「ラブリーボーン」です。「レディ」は、映像は素敵(撮影クリストファー・ドイル)ですが、なんとなくとってつけた部分もあり、頭で作っている感じが。「ボーン」はダークファンタジーというけど、スリラーとしてかなりの怖さがあります。直接は画面に映ってない部分を、想像させられてすごく怖い。全て主人公の14才で殺された少女スージー・サーモンの魅力に尽きます。 この世とあの世の間のブルーな部分にいるらしいスージー。その世界は女の子らしくもあり、ちょっとベタだけど、評判を呼んだ映画「drパルナサスの鏡」よりも必然性があってダイナミックでイノセントで涙ぐましく迫ってきます…普遍的なドラマになっていました。スージーを演じたシアーシャ・ローナンにパチパチパチ! ちなみに「ボーン」は1973年のお話しなので携帯はまだありません。「アリエッティ」にも無い。「レディ」にも。携帯があることに慣れているのでわからなくなっているけど、携帯が無い世界を観るとなつかしい。携帯を手にして得したことってなんだろうか。 「アリエッティ」の缶バッヂを買いました。 TS2D0606.JPG

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