2009年10月15日

カムイ

イブニン:「カムイ外伝」、モーニンが松山ケンイチファンだから一緒に観に行ったけど・・・。
モーニン:行ったけど?
E : 実はこわかった。キンチョーの連続だったもの。あれって、大人の映画じゃん。お馬さんの「一白」の脚が切られてしまったとき、思わずボク、自分の前足をなめてしまったよ。
M :足じゃなくて、手だよ。でもほんと、ハードな映画だった。やっぱ崔監督だったね。私も映画を見た夜に夢を見てしまった。カムイがでてきたの。
E : 「カムイ」じゃなくて、マツケンが出てきたんじゃないのぉ? うひゃ。
M : ううん、そうじゃないよ。あれはカムイだったよ。なんか見終わってもずっと映画の中にいるみたいで、あ、そうじゃないな。そうじゃなくて、この私の生きてる世界とカムイの世界とが、背中あわせに存在してるみたいな・・。
E : うひゃひゃ。それはすごいなぁ。でも、日本の昔、江戸時代のお話だしね。ダブって当たり前かも。
M : 初めは屋久島みたいな森の中から始まるけど、だんだんに海が舞台になったね。渡衆(わたりしゅう)が出現したときは、「カリブの海賊」を思い出しちゃった。伊藤英明がジョニー・デップに見えちゃった。そんで島の話になって異国的に思えたけど、日本だって大きな島なんだものね。
E : 海は青過ぎ!  特写、最初に出てきた鹿さんたちの動きはちょっとぎこちなかったけど、サメやスズキの動きはすごかった。迫力あった。
M :ゲームをやってるより、こういうVFXの映画を見た方がいいと思うな。「指輪物語」みたいなファンタジーの想像物じゃなくって、実在の生物だけしか出てこないわけだし。・・・こういうのはこちらのイメージを、いつもと全く違う方向に持って行ってくれるんだよ。自分の中に旅行しちゃうみたいな。戦争なんかについてまでも考えちっゃたもの、私。
E : 脚本、クドカンだから、もちっと違うんかとおもってたのに、超マジだった。
M: パンタも絵師の役で妖しかった。小雪もかっこよかった。森山開次の踊りはまんまだったし。マツケンと小雪が馬に乗って大活躍の西部劇みたいなシーンもあって、あそこはみごとにクドカンだったね。
M: さて、マツケンは、「ノルウェイの森」の「僕」を、うまく演じるかな。きっとやってしまえそうな予感がする。トラン・アン・ユン監督が、彼の色気みたいなものを生かしてほしいな。不気味にしないでほしいな。
E : とにかく、マンガの実写化にどんどん慣れてきているんだね。きっと。日本は。

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