ホットケーキ再開し、2週間余り。11月に入り、秋も深まってきました。
晴れた日、近くのボート池に、外出支援の方の同行で出かけました。
池の真ん中にはスワンボートが一艘だけ、ゆらゆらのんびりと浮かんでいました。
でも、それから30分も経つと、ボートは増えていきました。
車椅子を止めて池を眺めていたら、鴨が数羽、池淵の狭い草地に上がってきました。
歩道のすぐ脇です。
なんとも無防備、無用心だな、と思いましたが、人馴れしているのかもしれないし、
パンくずなど、もらっているのかもしれません。(ただし、餌やりは禁止されています。)
ふとなにか感じるものがあり、目をやると、一羽の鴨がジッと私を見つめていました。
えっ?!なんなの。
その熱心な見つめ方には覚えがあります。最後の飼い猫きよちゃん、外猫フクちゃんも、
ときに、こうした視線で人間をジッと見つめていました。
興味ある存在をひたすら見つめることは、その存在を認める・記憶に残す、ための活動なのでは、と思います。
また人間だと、熱心に見て→考える、という工程は多いのではないでしょうか。
一方、「ただひたすら見る」に近いのは、美術作品の、いわゆる「鑑賞」かもしれない。
無心に観ることは、たしかになにかをもたらしてくれます。
でも「鑑賞」にはなにかをムリヤリ得ようとする、邪念もときとして入ってしまいますね。
やはり、動物の「見つめる」には、人間には計り知れない独自なミラクルパワーが潜んでいるのだと思いますね。
そんなことを思った、午後の外出でした。