11/16~22までの一週間、私は25人の人と話した。
体力の低下にともなって、つまり疲れやすく、
出不精になり、特に夜の外出が苦手である私は、
一刻も早く家に帰るのを毎日の楽しみにしているような人間なのだが、
先週はいろいろなことがワーッとまとまってしまって、
夜の集まりや、数年に一度しかない個展、通院、落し物受け取りまで、
友人、お客さん、知らない人とも話さねばならない一週間だった。
そんなわけで体はくたくたに疲れ、最後の方は腰痛も出てしまったのだが、
心の方にはそんなに疲労感はなかった。
不思議だな。
・・・そうだ、特に嫌なことがなかったからだな、と思いました。
必要なおしゃべりやお話、頼みごとや頼まれごと、
仕事の話、取り戻せた帽子
お店のウィンドウごしに出会えた懐かしい人、昔話と近況。
長めの立ち話、長椅子に座ってお菓子を食べたりして話したこと、
演奏会での素敵で荘厳な響き、講演会での退屈だが知っておくべきいろいろ、
お客さんが選んでくれた絵の魅力について、若い人の婚活の模様、
個展でばったり会ったのはみんながその絵を好きだから、
滑るように入った最終日に聴こえた作品の無言のささやき、
まで。
世の中は対話でできているのではないか、
と思ってしまうくらい。
そうだな、ひとり言ばかりではらちがあかない。
25人というのは、覚えていた人たちであって、
未知の方のお顔はよほど強烈な印象がない限り忘れてしまうから、、
最低10分くらいお話した人が25人なのである。
今週は2.5日しか開けないので、
お話しする人の数は少なくなるだろう。
とにかく、一週間毎日、多くの人たちに出会ったので、
つい数えてしまったのだった。