国立 サイハテ ・・・下・上からの視線       [ホットケーキ92]

2013年10月14日

 

今年の春をはるか遠くに感じる、秋この頃です。

どんどん記憶が飛んでいってしまうみたい。

世の中の時間の速度に、もはや付いていけないのかも。

  オリンピック決定「後」、と、「前」、と、ずいぶん気持ちが異なってきています。

 

さて今春に開催した「サイハテツアー」、

学会も設立、第2回目の催しは、「ハテコン」。

古国立サイハテウォークに残念ながら参加できませんでしたが、

晴れた最終日にはなんとか間に合い、「ハテコン」展、見に行ってきました。

 

   会場は、国立駅からすぐの、ギャラリービブリオさんでした。

   一軒家の和室は、落ち着いた雰囲気でした。

 

ハテ壇033

 

 

 

インパクトがあったのは、入り口すぐの展示コーナー。

 

オーナーの十松さんにうかがうと、

やっぱり仏壇があった場所とのことでした。

首藤幹夫さん、白石ちえこさんたちのフィルム、

真ん中でエンドレス上映。

 

ううむ、これは、「ハテ壇」ですね。

葬儀会社でおくりびとをされていたという、、

壇蜜さんにもぜひ見せてさし上げたい、しつらえです。

 

特に最上段の金属製のハテ物は、

新進鍛金作家のマリンカ(註:本六のバイトさん)にも

見せたいような素晴らしさ。

伏せて設置されているのが、さすが学会、手抜きはないです。

 

 

ともかく、ビブリオの十松さんの、

熱心でわかりやすいご説明には、

感心してしまいました。

ギャラリーはこうでなくてはいけません。素晴らしい。

ハテ物は売り物ではないので、つい、文庫を一冊買ってしまいました。

 

 

 

みづほさん032 国立 照明が素敵035

土屋みづほさんのシャープな写真。入賞!!  天井の照明・お飾り、いけていました!

 

 

国立 巻物034

 

 

 

 

 どこまでもつづく中野純氏の

 長尺巻ハテ物。

 鑑賞されている方たちもシブイはてぶり!

 

 

 

 

 

 

 

 

とある穴029 あな031

・・・ところで、気になる。                  あ、あな。

 

 

国立の穴写真027

 

 覗てみたら、 きゃっ。

 向こうからも、覗いているのでした!!

  いいえ、「見つめられていた」のですよ。モーニン!

 

 

 

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 そんなこんなで、じっくり鑑賞したギャラリービブリオを後にし、

 向かったのは一橋大学。

 

 うちら、東京大学の前の通りの出身だから、おなじ国立大学構内に興味あり。

 

 

  何かしら怖ろしい講堂039

 

  っと、うわあ、いきなり怪しげな塔。

  ラプンツェルでも幽閉しているのか。

  かつての負傷でトラウマ持ちの安田くんとは趣がちがう。

 

 

  こんな風に見えてしまうのは、

  ビブリオ床下の、見つめる美少女に、まいんどこんとろーるされているのかも。

 

  近づいてみると鮒がうかんでいた043

 

 

 

 

  一呼吸し、

 ・・・再び目をやると、

 やっぱ幻視だったよ。イブニン!

 

 

 ファミリーが集う、のどかな風景じゃないか。

 三四郎池より、スケール小さいけど。

 

  でもね、近づいてみたら、

 水面に死んだ鮒が一匹、浮かんでいました・・・。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、めげずに、モーニンとイブニンは、ベンチで一休み。

 

 

 

 

 

 

そこで、

眼に入ったのは、右、講堂です。

一ツ橋ホール041

 

イブニンは学生時代にこのホールに

来たことがあったそうです。

 

M美大が封鎖されていて、

ここで集会とかやったことを思いだしのですね。

 

 

ふうむ。そういえば・・・

モーニンだっても、集ったことがあるような。

「一ツ橋」というキーワードで、はたと、

記憶がよみがえるのでした。

 

 

それは、コンパ。

今でいう、合コンに、クラスメートから「人数が少ないから」と誘われ、

一橋大学生さんたちと集った記憶が。

 

後日、クラブハウスまで訪ねてきてくれたあの学生さんとは何もなかったのですが、

なにかあればよかったな。

そうすれば今頃、お店なんかやってないよね~。

 

 

 

とか、世俗的なことで盛り上がって散策しているうちに、

  ややや、美しいものを発見しました。

 

緑の植物のくぼみに張られた、みごとな蜘蛛の糸に、

水滴が滴り、微小の水玉となって、輝いていたのです。

 

蜘蛛の糸に雫が・・・046

 キラキラ、きれい、と、魅入っていたらなにかを感じ、

  視線を上げていき・・・・

 

 

誰かの視線047

 

 すると、あれは!!

 

此方を見ている人048

 

 見られていた。

 怖いよ~・

 

 

 

 

 やはり、

 サイハテに少しずつ、近づいていってしまった一日でした。

 

 国立は、下からも、上からも、「視線」が立っている国でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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