サビ猫なの…  ホットケーキが焼けるまで③

2010年6月23日

雌猫きよちゃんは「サビ」猫です。えーと、サビってなにかというと、黒、茶、ちょっとだけ白が混じった「錆」色なわけ。ゴチャゴチャ柄の洋猫系雑種。見た目、しょぼいと感じる人もいるけどね、町田康も飼ってるし、バルチュスの絵にも描かれていますの。欧米では「トゥーティ」とも言われ、小さアタマのわりにお利口で敏捷で、ファンも多いんですよ。 きよちゃん、先月、夕方の外出した1時間の間にアクシデントに出合ってしまったらしい。心的傷害でまったく鳴かず飲まず食わず、衰弱の一途でしたが、獣医さんから太い注射を4回、スペシャル刺身定食もご用意で、あらあらま!1か月すると元通りに。治癒パワーにびっくりだ。 とはいえきよちゃんは14才。若かれし頃はご近隣のネズミ狩り、野鳥襲撃、お庭の監視など、お仕事ぶりはワイルドの極みでした。役所の駆除対策係のおじさんや、主治獣医さんに「今どき珍しい!偉い」と褒められましたの。 家の前の道で私はきよちゃん(推定6ヶ月)にナンパされ、以後、我が家の外出猫として頑張ってきたきよちゃん。地球が生まれて48億年、四つ足の脊椎動物上陸3億7千年前、いろいろあってホモサピエンス登場は20万年前だとか。とにかく地球上には隙間無く生き物が棲んでいる、そして個体にはそれぞれ寿命がある。ややくたびれてきた私ときよちゃんが、ドクダミだらけの小さな庭で、共にひとときを過ごせることはなんて幸せな奇跡なんだろう!と、梅雨の合間の日差しの下でちらりと思ったのでした。 TS2D0551.JPG

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