プチ隠居な日々   [ホットケーキが焼けるまで 100-後篇 ]

2014年4月29日

 

どうにも不調でしかたがないので、思い切って東京を留守にすることにした。

一人旅は、昨年の十和田行以来でした。

 

 ■ 旅の窓から 

 

 

 

109

 

 

114

 

 

119ペリーロード

 

 

 

126下田

 

134下田の猫

 


 

 

⦅ 海を見に行く⦆

 

 

海を眺めていると言葉は消える。

 

「なぜでしょうか?」

「波のせいではないかしら?」

 

 

波を見ていると、地球は生きているんだと改めて思う。

呼吸しているような波。

 

海は液体でなく、

この中でさまざまな生物を生かしている。羊水のようでもある。

 

 

188

 

 

海はどこかへ繋がっている、とだけ思っていたのはいつの日だったか。

地球は丸いのだった。

 

 

193
 

 

満ち潮、引き潮の繰り返しに、

今は怖さを覚えてしまう。

 

ヒトも、かつて海から陸に上がってきたらしい。

故郷が恋しくなるのか。

望郷には愛と哀しみがある。

 


130鯉

 

森では、

声なき声に、落ち着きをもらえるように感じるのだけれど。

 

 

海も森も、特段、勇気をくれるわけではないけれど、

それでいいのだ、と、ささやいてくれる。

 

 

 

 

 

⦅砂浜の足跡⦆

 

海岸散策。

砂浜に見つけた足跡。

人、犬、鳥。

 

195足跡1

 

 

199201

 

203一面の足跡

  

 

空に知らせるご挨拶みたいです。可愛いデザイン。

ナスカの地上絵より偉大。

 

なぜなら、

もう二度と描けない、たったひとつ数十分の作品。

砂浜のアート。

 

202カラスの足跡

 

 

ところで、上、鳥の足跡、主はカラスでした。

 

ちょこまかと砂浜で餌を探している彼(彼女)を発見。

捕食というより、遊んでいるように見えました。

 

 

211カラスの足跡
 

 

206はだし
 

 

なぜか

砂が盛り上がっている「裸足跡」。

 

こんなのあり?

 

もしかして、〈向こう側〉から

誰かがふみしめているのかも・・・。

 

砂浜世界ふしぎ発見。

 

 

 

 

 

 

 

旅館に宿泊⦆

 

 

 

136

 

十畳和室、ちょうどいいね。

身のほど知らずの贅沢に

不安になりつつ。

 

読むために、昨年刊行された超有名現代作家の小説を持参したのは失敗。

 

山田風太郎の「風眼抄」にすべきだったな。

後悔の念に耐えず。

でも、勉強になった。

 

 

夕食、あまりに美味なバイキングで,

適量がわからなくなり、

かといって運んできたものを残す勇気もなく…。

 

夜、腹痛に襲われる。

調子わりぃ

 

年齢と食い気と消化力のバランス、改善の余地80%

隠居初心者ひとりで反省。

 

 

 

 

 

 

 

⦅海辺の猫たち⦆

 

 

朝の散歩、たくさんの猫との出会いがありました。

 

ふと見れば、そこに君はいる。

 

 

149しまねこ

 

 

148

 

 

150しまねこ2

 

 

わらわらと猫たちが。

 

179猫たちにみおくられた

元気でネ」って見送ってくれた。

ありがとう。達者でやります。

 

みんなもね。

 

169ねこさんびき

 

遠くにも一匹いますよ。みんな、なかよし。

 

 

181けむし160花は竹

ケムシ君も元気でネ。

 

 

  ・・・実は他にも猫たちの写真を撮りました。またアップしますね。

 

 

 

 旅の後 ■

 

 

⦅柚子⦆

 

 

旅しても、何ら変わらず、

疲れがさらに増しているような心と体。

 

帰る日があまりに冷え込んだ日だったので、

意を決して途中下車し、日帰り温泉に二時間立ちよる。

(これが効果的だったです。)

 

 

 

 

017柚子

 

帰宅翌日、庭を眺めてみたら、

柚子がいっぱい落ちていた。

たぶん、ずっと前から。

 

おもむろに腰を曲げて拾ってみる。

隠居らしく。

 

まだまだきれいな実でした。

 

 

 

026柚子皿に

 

 

 

 

カットしてみたら、中身もなんてきれいな黄色なんだろう。

 

なめてみたら、酸っぱくて美味。

レモン代わりにドレッシングに使い、

傷んでいるものは

お風呂に入れて柚子湯にした。

 

 

016柚子をひろう

 

 

これまた温まって、お肌すべすべになった。

 

 

 こうして旅は、一つの区切りとして、

   私の中に定着した。

 

 

 

 

 

⦅切り株⦆

 

066切り株へ

 

 

 

 

旅の数日後、久しぶりに公園へ。

 

お気に入りの木に会いに行く。

 

 

068

 

 

大きな木は、伐採されていた。

 

 

069切り株1

 

こちらも。

 

 

切り株を眺める。

 

 

何年モノなのかな。

なぜ伐採されたのかな。

生育環境なのでしょうかね。

 

 

 

でも、きっと芽がまた出てくるね。新緑の季節はやってくるのだから。

 

午後5時、夕刻の空気にそれを感じます。青白く、さわっと冷えた空気です。

 

 

 

 

004だいぶ梅も

 

 

柚子に続き、

梅が実を膨らませている。

 

杏も負けていない。ふっくらと。

 

ひと雨あれば、もうすぐ収穫。

 

 

011

 

 

雑草も生育…。

 

プチ隠居も終わりに近づいてきたようです。

 

 

 

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「ホットケーキ」100回満了。

 読んでくださっている皆さんのおかげです。

 

 創立記念月を迎え、101回から、お引越します。

 

 装い新たに、再見~!!

 

 

 

 

 

 

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