本の思い出  上畑ナオミ・ミズタニカエコ -

 

 

 

 

[特集] 展覧会開催アーティストさんに訊いた「本の思い出」  2nin_postcard_1  

 

・ 印象に残っている3冊の本。その理由も教えて下さい。

 

上畑ナオミ×ミズタニカエコ 二人展 「網膜のプレパラート」

 

上畑ナオミKAMIHATA NAOMIさん

1 『神話の力』 ジョーゼフ・キャンベル(ハヤカワNF文庫)。

人は生と死と再生を繰り返していることを自覚できる本。中間に意味がある。

 

2『広場の孤独・漢奸』 堀田善衛。(集英社文庫)

戦争にコミットするか否か、その間を苦悩しながら模索するコミットしない姿勢。

 

3『指輪物語』 J.R.R.トールキン(評論社文庫)

ネット社会において「目蓋なき燃える目」は欲望の象徴。ゴクリとフロドが愛しい。

 

 

ミズタニカエコ MIZUTANI KAEKOさん

1 『理科工作ずかん』 實野恒久 (保育社)

物創りの原点をこの本で学んだ。自分の人生で欠かせない一冊であり、一番読み返している本でもある。

 

2 『夏の花・心願の国』 原民喜(新潮文庫)

儚く切なくも、美しく力強い作家の、毅然とした姿勢と情熱が滲み出た作品。一番強く、心打たれた作品。

 

3 『幻想の画廊から』  澁澤龍彦 (青土社)

澁澤文学の、美術に対する美学が集約された一冊。嗜好を決定づけられた。

 

 

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